モッタキ・イラン外相とトルコ語

モッタキ・イラン外相は、アゼリー系であろうか、トルコ語を話すことができる。イラン人の高官にはアゼリー系が多い。イラン人の中にアゼリー系の占める割合は想像以上に高いようだ。モッタキ・イラン外相は駐日イラン大使の経験があるから、片言の日本語(…

トルコのガザ支援船襲撃事件とマレーシア

トルコのガザ支援船がイスラエル軍コマンドによって、国際法(公海自由航行の原則)を違反して急襲され、トルコ人が死亡した。トルコではこの事件によりイスラエル非難の声が大きくなっている。イスラエルがトルコ支援船を急襲したことには正当性も合法性も…

アタチュルク像の設置と除幕式

6月3日、和歌山県串本町大島にアタチュルク像が設置された。アタチュルク像は日本・トルコ友好シンボルとなった。同日午前中はエルトゥールル号殉難将兵を慰霊する海上慰霊祭が護衛艦「さざなみ」艦上で行われた。三笠宮寛仁親王殿下が鎮魂のため菊花を海に…

「百年にわたるトルコと日本友好親善」写真パネル展

日本財団ビル1階で「トルコに保存されている日本の古写真コレクション」(ユルドゥズ宮殿のアルバム写真から)のパネル展示が5月27日から6月2日まで開催されている。入場無料。エルトゥールル号に関する写真も展示されている。

トルコ人のロシア入国査証免除

トルコ・ロシア首脳会談の結果、トルコ人とロシア人はビザなしに往来できるようになる。何時、実施されるかはまだ分からない。しかし、露土戦争以来、オスマン帝国そしてトルコは、歴史的にロシア帝国、ソ連に対して反露や反ソ感情を持っていた。日本では、…

駐日中国大使館の中国旅券更新と中国少数民族

中華人民共和国の大使館や総領事館が日本各地にある。大使館は六本木ヒルズの近くにある。中国パスポートを所持する人が大使館領事部にパスポート更新を申し込むと、漢族の中国人は2週間で発給される。しかし、中国少数民族のチベット人、カザフ人、ウイグ…

トルコ首相のギリシア訪問と中国人

5月14日,トルコのエルドアン首相が閣僚10名,政府関係者,ビジネスマン100名,ジャーナリスト60名など320名を引き連れて6年ぶりにギリシアを訪問した。ギリシアのパパンドレウ首相と会談した。会談はトルコ・ギリシア関係改善の促進であるが,経済危機に直…

クリミア・タタール人の強制移住追悼記念日

1944年5月18日、第2次世界大戦中のソ連は、対独協力の利敵行為の可能性ありとして、クリミア半島に生活していたクリミア・タタール人全員の18万人を中央アジアやシベリアに強制移住した。スターリンは1937年には極東の朝鮮民族を中央アジアに強制移住させ…

ウズベキスタンでの噂

ウズベキスタンには,Zeromaxという企業集団(ホールディイング)がある。この企業集団の実質オーナーは,ギュルナラ・カリモフ(カリモフ大統領の長女,スペイン駐在ウズベク大使)である。本部をスイスにおいているため,ウズベキスタン最大の外国資本で最…

TATARISCH

Margarete I. Ersen-Rasch, TATARISCH, Lehrbuch für Anfänger und Fortgeschrittene, Harrassowitz Verlag, 2009.日本でトルコ語以外のトルコ系言語(ウズベク語、ウイグル語、カザフ語など)を学習しようとすると、文法書、辞書などが揃っていなく難しい状…

アタチュルク像の報道(トルコ紙)

5月7日付けトルコ紙 Sözcü の13面に「日本におけるアタチュルク像」という見出しで記事が掲載された。「・・・日本からよいニュースがきた。1998年に新潟の商業施設であるトルコ文化村に建立されたが、2005年の地震で破損して倉庫に置かれていた、高さ7.5メート…

船の科学館に仮設されたアタチュルク像(続き)

お台場の,船の科学館の庭に柏崎のトルコ文化村にあったアタチュルク像が仮設されている。日本財団が柏崎からの運搬と像の修復の費用をだした。仮設されているが,まもなく6月3日の和歌山県串本町に設置されるため東京から大型トラックに積載されて運ばれる…

石油掘りの唄(アゼルバイジャン・ワーク・ソング)

蟹工船WORK SONG BOOK~日本の労働歌集アーティスト: オムニバス,中央合唱団,アンサンブル・ヴェルソー,合唱団白樺,ダーク・ダックス,ボニージャックス,友竹正則,高島政晴出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2009/06/24メディア: CD購入: 1人 クリック: …

ボスポラス海峡に3番目の橋

ボスポラス海峡を跨ぐ3番目の橋が建設されることになる。1番目は英国企業連合、2番目はIHI(石川島播磨)などの企業連合が建設した。2番目のファーティフ橋は、日本の企業が建設し、完成予定日よりも早く完成したことで日本の企業に対するトルコ人の信用度…

キルギス騒擾事件と失業者の不満

この写真は、キルギスに滞在する知人がビシュケクで撮影した写真で、知人の許可を得て掲載します。掲載許可を与えてくれた知人Fさんに感謝します。この写真は、ビシュケクの中国系スーパーがキルギス人の放火によって炎上した様子です。キルギスでは、職のな…

キルギス共和国の南北問題

キルギス共和国では,首都ビシュケクの大規模なデモにより,バキエフ大統領は南部に逃れ,その後カザフスタン,そしてベラルーシに亡命している。ローザ・オトゥンバエヴァ女史がとオムルベック・テケバエフ氏が臨時政府を樹立している。バキエフはキルギス…

A Jewish Girl in Shanghai『猶太女孩在上海』

Wu Lin, A Jewish Girl in Shanghai 呉林『猶太女孩在上海』華東師範大学、2008年4月、定価150元上海ユダヤ難民記念館入口の入場券売場でユダヤ難民の書籍が数冊販売されていた。その中の1冊を購入した。カラーの漫画に英語のセリフの外国人向けの書籍。…

アンカラ大学言語歴史地理学部日本語日本文学科

アンカラ大学言語歴史地理学部日本語日本文学科は、この学科が創立してから20年経過した。その卒業生(1期生と3期生)が教員となって、現代日本語を教えている。イスタンブールはトルコ第1の都市で多くの大学があるが、日本語学科はなく、歴史学科で日…

キルギス騒擾とメスヘティア・トルコ人

キルギスではバキエフ大統領に対する大規模な抗議運動が起きた。この騒擾事件では、首都ビシュケク近郊のマユカ村のメスヘティア・トルコ人(トルコ語ではアフスカ・トルコ人)の村が襲われて、5名が死亡した。メスヘティア・トルコ人はスターリンによって…

北キプロス・トルコ共和国

キプロス・トルコ共和国で大統領選挙が行われ、再統合慎重派の候補が当選した。北キプロス・トルコ共和国を承認している国家は、トルコ共和国だけである。朝日新聞の記事では、北キプロスについて、「…キプロスは1960年に英国から独立したが、多数派のギ…

カザフ人ハサン・オラルタイ氏の死去

カザフ人のハサン・オラルタイ(Hasan Oraltay)氏がドイツで死去した。同氏は1933年に東トルキスタン(新疆)タルバガタイに誕生した。彼の父親Alibek Hakimはカザフ人のリーダーであった。父親の率いるカザフ部族が漢人との闘争などで東トルキスタンから…

幻のドキュメンタリー映画《祖国を追われて》

映画人の川喜多長政が日中戦争中の上海で中華電影を経営していた。川喜多は若いころドイツに遊学した経験があって、ドイツ系ユダヤ人の生活について知っていた。川喜多は国際人として、民族の差別や国境の障壁はなかった。川喜多は祖国を追われたユダヤ人に…

上海ユダヤ難民記念館

戦前、ナチスがユダヤ人を迫害したとき、ユダヤ人たちは欧州から海外に逃れる場所がなかった。米国もユダヤ移民を制限し、アインシュタインのような科学者、資本家など米国に役立つユダヤ人の移民を受け入れたが、貧しいユダヤ人の移民を受け入れなかった。…

満鉄東亜経済調査局『新亜細亜』のユダヤの動向

満鉄東亜経済調査局発行の雑誌『新亜細亜』には,「アジアの展望」というコラムがある。『新亜細亜』(昭和15年2号)の「アジアの展望」では,猶太(ユダヤ)の動向が掲載されている。その中で「トルコ猶太人に差別待遇」とトルコのユダヤ人の動向につい…

駐日カザフスタン大使と日本語

アクルベク・カマルディノフ駐日カザフスタン大使は日本語に堪能である。母国語(カザフ語)以外にロシア語,英語が堪能なポリグロットである。1994-95年には,国際交流基金北浦和日本語センターで研修を受けている。カザフスタンの知日派の有力者の一人であ…

アタチュルク像がお台場の船の科学館に仮設置

新潟県・柏崎市から和歌山県・串本町に移転されることになったトルコ建国の父ケマル・アタチュルク初代大統領の銅像が3月18日,東京・お台場の船の科学館に到着,外装などを整えた後,5月中旬にも串本町に運ばれ,日本トルコ友好120周年記念事業が行…

トルクメニスタン大統領と日本

昨年12月,トルクメニスタン共和国のグルバングルィ・ベルディムハメドフ(H.E. Mr. Gurbanguly BERDIMUHAMEDOV)大統領は日本を訪問した。同大統領は訪日中に日本を紹介する英文書籍100冊を寄贈されトルクメニスタンに持ち帰った。大統領はトルクメン語に翻…

カザフスタンでの嫌中・反中国感情

中国が経済大国として擡頭すればするほどに隣国や周辺国で不安と期待が渦巻いている。日本でも中国脅威論の書籍が売れる一方,財界は対中ビジネスに益々傾注している。いまや日本は中国に経済面で死命を制されるような状況になりつつある。カザフスタンは中…

The Nagorno-Karabakh Conflict

The Nagorno-Karabakh Conflict: A Legal Analysis作者: Heiko Krueger出版社/メーカー: Springer発売日: 2010/08/16メディア: ハードカバー クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見るJohannes Rau, The Nagorno-Karabakh Conflict between Armenia …

ウズベキスタンでのビジネスマンたちの逮捕

今週はウズベキスタンで大金持ちのビジネスマンたちが逮捕や拘留された。中央アジアでは,1991年の独立以来,天然資源に恵まれたカザフスタンを除いて,経済的な発展が順調とは言えない。賄賂が横行し,政府とコネのない者がビジネスで大きく成功することは…