2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

駐日カザフスタン大使と日本語

アクルベク・カマルディノフ駐日カザフスタン大使は日本語に堪能である。母国語(カザフ語)以外にロシア語,英語が堪能なポリグロットである。1994-95年には,国際交流基金北浦和日本語センターで研修を受けている。カザフスタンの知日派の有力者の一人であ…

アタチュルク像がお台場の船の科学館に仮設置

新潟県・柏崎市から和歌山県・串本町に移転されることになったトルコ建国の父ケマル・アタチュルク初代大統領の銅像が3月18日,東京・お台場の船の科学館に到着,外装などを整えた後,5月中旬にも串本町に運ばれ,日本トルコ友好120周年記念事業が行…

トルクメニスタン大統領と日本

昨年12月,トルクメニスタン共和国のグルバングルィ・ベルディムハメドフ(H.E. Mr. Gurbanguly BERDIMUHAMEDOV)大統領は日本を訪問した。同大統領は訪日中に日本を紹介する英文書籍100冊を寄贈されトルクメニスタンに持ち帰った。大統領はトルクメン語に翻…

カザフスタンでの嫌中・反中国感情

中国が経済大国として擡頭すればするほどに隣国や周辺国で不安と期待が渦巻いている。日本でも中国脅威論の書籍が売れる一方,財界は対中ビジネスに益々傾注している。いまや日本は中国に経済面で死命を制されるような状況になりつつある。カザフスタンは中…

The Nagorno-Karabakh Conflict

The Nagorno-Karabakh Conflict: A Legal Analysis作者: Heiko Krueger出版社/メーカー: Springer発売日: 2010/08/16メディア: ハードカバー クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見るJohannes Rau, The Nagorno-Karabakh Conflict between Armenia …

ウズベキスタンでのビジネスマンたちの逮捕

今週はウズベキスタンで大金持ちのビジネスマンたちが逮捕や拘留された。中央アジアでは,1991年の独立以来,天然資源に恵まれたカザフスタンを除いて,経済的な発展が順調とは言えない。賄賂が横行し,政府とコネのない者がビジネスで大きく成功することは…

米軍中央軍司令官のキルギス訪問

米軍中央軍司令官David Petraeus将軍がキルギスを訪問し,キルギスのバキエフ大統領と会談した。会談では米国が反テロ訓練センター設立を支援することを約束した。米軍はキルギス南部に米軍基地開設を求めていないことを明らかにしている。米軍がなぜキルギ…

アタチュルク像,新潟から和歌山県串本町へ

トルコ政府が新潟のトルコ文化村(廃園)に寄贈したアタチュルク像は,所有者がかわり,その後,アタチュルク像をめぐり柏崎市と所有者の間でトラブルが続いていた。去年,駐日トルコ大使と日本財団関係者の尽力により,問題は解決に向かいつつある。アタチ…

タシケントの図書館と貴重書保存

タシケントのアリーシール・ナヴォイ図書館が2003年以降正常に機能していない。この図書館は帝政ロシア時代の1870年に開館し,その後アラビア語やペルシア語などの貴重書が収集され収蔵されてきた。蔵書は75言語,1000万冊と言われていた。中央アジア最大の…

キルギス南部の反テロ訓練センター設立

米国はキルギス南部にキルギス政府が建設する反テロ訓練センター設立に支援をするという。米国はその費用550万ドル(約5億円)を援助する予定。昨年10月にはトクモック市のチャヤン(サソリ)軍事部隊の整備に900万ドルを供与した。米国は反テロ部隊や反テ…

米下院外交委員会,「オスマン帝国のアルメニア人虐殺」決議案

米国下院は,外交委員会で決議された「オスマン帝国のアルメニア人虐殺(ジェノサイド)事件」決議案を下院議案に上げることをしなかった。これは米国にとっても賢明な選択であった。もし,このまま下院が決議案を上程して,たとえ否決されたとしても,米国…

『ウズベク語文法・会話入門』(大阪大学出版会)

ウズベク語文法・会話入門作者: 吉村大樹,ジュリボイ・エルタザロフ,大阪大学世界言語研究センター出版社/メーカー: 大阪大学出版会発売日: 2009/10/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (2件) を見る吉村大樹…

米下院外交委員会,また「オスマン帝国のアルメニア人虐殺」決議

3月4日,米国下院外交委員会は,「20世紀初頭,オスマン帝国内で発生したアルメニア人殺害事件をジェノサイド(集団虐殺)と認定する」決議を採択した。賛成23,反対22の僅差で採択された。トルコ政府は,この決議に抗議して駐米トルコ大使の召還を決定した…

シルクロード デジタル アーカイヴズ(東西美術交流研究センター)

杉村棟博士(国立民族学博物館・総合研究大学院大学名誉教授)が東西美術交流センターを立ち上げた。杉村博士はイスラム美術史の専門家で長年中央アジアや中東において研究を続けてきた。杉村博士が撮影した中央アジアなどの写真がデジタル化され,デジタル…

ウズベキスタンとキルギスの国境閉鎖

2月にウズベキスタンは国境規則を変更した。この規則変更により,キルギス人のウズベキスタン入国が制限されるようになった。キルギス人は3ヶ月に一回に制限されることとなった。この規則の対象としているキルギス人は,キルギス南部に住むウズベク系キルギ…

タタールスタンの自動車会社KamAZとインド

タタールスタン共和国は,ロシア連邦内にあるため,日本では知られることが少ない。このタタールスタン共和国にはロシア自動車会社で有名なKamAZがある。KamAZは,トラック自動車を生産している。軍用と民生用トラックを製造している。ここで生産されるトラ…

『ウズベク語文法・会話入門』(大阪大学出版会)

ウズベク語文法・会話入門作者: 吉村大樹,ジュリボイ・エルタザロフ,大阪大学世界言語研究センター出版社/メーカー: 大阪大学出版会発売日: 2009/10/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (2件) を見る吉村大樹…

預言者誕生日とカザンのシャリフ・モスク

2月26日は預言者ムハンマドの誕生日であった。ロシア連邦タタールスタン共和国首都カザンの中心にあるゴル・シャリフ・モスクでは,預言者の誕生日を祝う式典が行われた。トルコのテレビ局がこの式典の様子を撮影し,イスタンブール,スコピエ(マケドニア)…