アタチュルク像の設置と除幕式


6月3日、和歌山県串本町大島にアタチュルク像が設置された。アタチュルク像は日本・トルコ友好シンボルとなった。

同日午前中はエルトゥールル号殉難将兵を慰霊する海上慰霊祭が護衛艦「さざなみ」艦上で行われた。三笠宮寛仁親王殿下が鎮魂のため菊花を海に投下された。オスマン・パシャの曾孫も花を投じて先祖の鎮魂をされていた。式典では海上自衛隊員が弔銃を発射した。参加者による菊花の海上投下の間、「海ゆかば」の音楽が流れていた。

午後からアタチュルク像の序幕式が行われた。三笠宮殿下の御台臨のもと行われた。トルコ大使や関係者の挨拶があった。日本財団笹川陽平会長がアタチュルク像を柏崎から東京経由、串本町まで運搬した経緯を語られていた。

日本財団がアタチュルク像問題解決のため、運搬費、修繕費、設置費を負担した。そのようなことはアタチュルク像の前に設置された説明文には全くない。日本財団が尽力しなければ、新潟柏崎で倒れたままに像が保存され、日本・トルコ友好に傷がついたであろう。日本財団が日本・トルコ友好に尽力したことを記憶してもいいであろう。

アタチュルク像は、日本・トルコ友好のシンボルになるにふさわしい場所に設置された。串本町のトルコ記念館内でアタチュルク像を塑像したトルコ人芸術家と雑談したが、彼も大変満足していた。

串本町民による日本・トルコ友好は、柏崎市とは違い本物であった。