2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中央アジアとレアアース(希土類)

尖閣事件での中国の恫喝外交を見ていると、日本に対して戦略的な圧力を加えてきたことが分かる。中国の戦略的な恫喝外交に対して、日本の外交はなすすべがなかった。ゼネコン社員の逮捕も別件逮捕による人質に取られた形だ。民主主義のない、共産党独裁の中…

イラン人の反中・嫌中感情

テヘランでも中国人の数が目立って多くなっている。安価な中国製の繊維製品などが大量にイランに流入している。このためイランでは繊維業などで失業者が増えている。イランでは、若年者の失業者がもともと多いところに、中国製品の流入により、失業した人々…

テヘランと中国人民元

イランは経済制裁下にあるが、テヘランの市街地は活気に満ちていた。ホテルに多くの中国人ビジネスマンを見かけた。米国抜きでもイランは中国との経済関係を深めている。あるホテルの地下にあった両替商は、その主人はアゼリー人であった。ドル、ユーロはイ…

幻の服部四郎論文集 第5巻

故服部四郎教授の謦咳に接したことが随分前にあったが、今まであった学者たちの中で本当の碩学であった。学問が細分化され、学問を俯瞰することができなくなった時代であるから、さまざまな学問分野から碩学がでることはない。故服部四郎教授のアルタイ諸語…

回教研究所 『初等トルコ語読本』

初等トルコ語読本』(回教研究所発行、昭和15年)昭和8年10月、大久保幸次らが中心となって「イスラム学会」が設立され、トルコ語講習会が開催された。トルコ語学者の大久保幸次は、「回教圏研究所」を設立し、雑誌『回教圏』などを出版し、回教圏(イ…

昭和15年、アンカラの日本大使館

『世界画報』(国際情報社、昭和15年、第60巻第3号)の中に、日本大使館からアンカラ市内を望む写真が掲載されている。日章旗が掲揚されている建物が日本帝国大使館。当時の首都アンカラには、まだ建物が少ないことがわかる。

小林高四郎『イスタンブールの夜』

小林高四郎著『イスタンブールの夜 外交余憤録』(一洋社、昭和23年)故小林高四郎は、元朝秘史研究などモンゴル史の研究家として知られている。戦前、外務省に調査官として入省し、満蒙の調査を行っていた。第2次世界大戦中、トルコ大使館に赴任すること…

日本・トルコ友好 エルトゥールル号慰霊式典

トルコの地中海に面したメルシンでエルトゥールル号犠牲者慰霊祭が行われた。共同通信の報道によると、次のような記事であった。1890年に和歌山県串本町沖で遭難したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の犠牲者慰霊式典が2日、トルコ南部メルシンで行…