トルコ首相のギリシア訪問と中国人

5月14日,トルコのエルドアン首相が閣僚10名,政府関係者,ビジネスマン100名,ジャーナリスト60名など320名を引き連れて6年ぶりにギリシアを訪問した。ギリシアパパンドレウ首相と会談した。会談はトルコ・ギリシア関係改善の促進であるが,経済危機に直面しているギリシアと比べるとトルコには余裕が感じられる。これからのトルコ・ギリシア関係では,キプロス問題を除いて,トルコ側が有利な状況になりつつある。

トルコ・ギリシア首脳会談で面白い議題があった。「中国人観光客の共同誘致促進」が議題となったようだ。トルコ,ギリシアにおいてアジアからの観光客は日本人が多いが,トルコもギリシアも金満中国人観光客を誘致したいとのことだ。日本ではトルコは親日国だとうぬぼれている間に,現実的なトルコ人たちは日本ではなく,中国に目を向けつつある。これも世界の趨勢であるが,日本人の努力も足りないのも事実かもしれない。