2010-01-01から1年間の記事一覧
初等トルコ語読本』(回教研究所発行、昭和15年)昭和8年10月、大久保幸次らが中心となって「イスラム学会」が設立され、トルコ語講習会が開催された。トルコ語学者の大久保幸次は、「回教圏研究所」を設立し、雑誌『回教圏』などを出版し、回教圏(イ…
『世界画報』(国際情報社、昭和15年、第60巻第3号)の中に、日本大使館からアンカラ市内を望む写真が掲載されている。日章旗が掲揚されている建物が日本帝国大使館。当時の首都アンカラには、まだ建物が少ないことがわかる。
小林高四郎著『イスタンブールの夜 外交余憤録』(一洋社、昭和23年)故小林高四郎は、元朝秘史研究などモンゴル史の研究家として知られている。戦前、外務省に調査官として入省し、満蒙の調査を行っていた。第2次世界大戦中、トルコ大使館に赴任すること…
トルコの地中海に面したメルシンでエルトゥールル号犠牲者慰霊祭が行われた。共同通信の報道によると、次のような記事であった。1890年に和歌山県串本町沖で遭難したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の犠牲者慰霊式典が2日、トルコ南部メルシンで行…
ソルマズ・ウナイドゥン前駐日トルコ大使が急逝した。明日29日(日曜日)、アンカラのコジャテペ・ジャーミーで葬儀が行われる。駐日トルコ大使として最初の女性大使であった。日本・トルコ間の友好増進に貢献していた。小泉首相がイスタンブルを訪問した…
http://turkdunyasi-japonya.air-nifty.com/blog/files/Fune-no-kagaku01.pdf 8月7日から9月23日まで、お台場の<船の科学館>で、日本・トルコ友好120周年記念「海が結んだ日本とトルコ」軍艦“エルトゥールル”の遭難事故から、企画展が開催されてい…
昨年7月のウルムチ虐殺事件に関して、中国共産党の対応を批判したウイグル人新聞記者ガイラット・ニヤズ氏(51)がウルムチの人民裁判所で国家安全危害罪により懲役15年の実刑判決を受けた。共産党を批判することで、懲役15年になる国が隣国にある。日本で…
ASEANフォーラムがハノイで開催されているが、ASEAN基本条約である「東南アジア友好協力条約」にトルコが署名した。この条約へのトルコ加盟は、トルコの東方外交が具体的な形で現れた。トルコとASEANの関係は、さほど密なものではなかった。トルコはEU加盟を…
キルギスのオトゥンエヴァ新政権は、バキエフ大統領を追放したが、バキエフ元大統領もアカエフ大統領を亡命させた。今回の政権が、今までの政権とは違っている点がある。米軍のマナス空軍基地をめぐる腐敗と利権にメスを入れようとしている。アカエフ元大統…
トルコ外相の著者Stratejik derinlik(『戦略的な奥行き』)がギリシア語に翻訳され、アテネの書店でギリシア人たちによく売れているそうである。ギリシア人たちは、トルコ人が書いた書籍に関心を示すことはなかった。ギリシア人がトルコ語の書籍をギリシア…
イスタンブールでトランジットでフライトを待っていたときに、トルコ外相の英国訪問のニュースを見た。トルコ外相は英国のジャーナリストを前に記者会見を行い、英国のジャーナリストの質問に英語でそつなく答えていた。それに比べると、日本の外相は、どう…
朝日新聞にアムネスティーインターナショナル日本支部が書いた「ウイグル人として生きる権利」という記事が掲載されている。この記事は新疆ウイグル自治区のウイグル人の人権状況を分かりやすく説明している。http://www.asahi.com/international/shien/TKY2…
昨年7月5日に新疆ウイグル自治区で発生した衝突事件から1年が経過した。治安維持の名目で少数民族に対する締め付けが厳しいままである。漢族には優しく、少数民族には厳しい監視体制を続けているようでは民族間の融和は難しい。中国共産党は10年間に新…
6月18日,トルコ人メスット・シェネルさんが川口市で急死した。31才の若さであった。来日して14年,日本・トルコ友好のために尽くし,トルコからの留学生支援に尽力していた。17才で来日し,東京農大,筑波大学大学院で遺伝工学を学んだ。日本で苦労してきた…
笹川陽平・日本財団会長のプログに引き続き、和歌山県串本町の設置されたアタチュルク像の設置に関する経緯が書かれている。アタチュルク像除幕式-笹川陽平ブログ(日本財団会長)民間の善意と好意の積み重ねによって、アタチュルク像が串本町に設置されたこ…
日本財団の笹川陽平会長が書いたブログで串本町に設置されたアタチュルク像の移転に関する顛末が書かれている。笹川陽平ブログ(日本財団会長)日本・トルコ友好を大切にしている串本町に設置されてよかった。
トルコは軍部や政府が親米国家として、米国から信頼されて、米国の中東・東欧・コーカサスに対する橋頭堡と見なされてきた。しかし、トルコの一般市民には反米感情が強いことが語られることはなかった。中東イスラム諸国からは親米国と見なされて友好国とは…
トルコのギュル大統領が韓国を公式訪問した。李大統領との会談により、トルコは韓国に原子力発電所建設に優先権を与えたようだ。韓国のトップによる原発ビジネスの売り込みは、UAEに続き成功した。菅首相はオールジャパンによるビジネスの重要性にやっと気づ…
キルギス南部で起きているウズベク系とキルギス系の衝突と襲撃に発展し、ウズベク系20万がウズベキスタンに避難したと言われる。キルギスタン中央政府の統治能力がないのは確かだが、短期間に事件が大規模に拡大しているのは何らかの勢力か、扇動しているグ…
中央アジア諸国と中国の経済的な交流が盛んになっている。中国の経済的進出とも言うべきか。1991年のソ連崩壊により中央アジア地域が棚ぼた式で独立を獲得した。しかし、独立を準備していたわけではなく、共産党の幹部がそのまま大統領や首相の政治指導…
キルギス南部では、ウズベク系とキルギス系の若者が衝突し、約50名の死者が出ている。キルギス政府は南部での統治能力が失われているようだ。バキエフ元大統領を支持する勢力が南部オシュ市を中心に多い。キルギスでの首都ビシュケクと南部オシュ市との南…
モッタキ・イラン外相は、アゼリー系であろうか、トルコ語を話すことができる。イラン人の高官にはアゼリー系が多い。イラン人の中にアゼリー系の占める割合は想像以上に高いようだ。モッタキ・イラン外相は駐日イラン大使の経験があるから、片言の日本語(…
トルコのガザ支援船がイスラエル軍コマンドによって、国際法(公海自由航行の原則)を違反して急襲され、トルコ人が死亡した。トルコではこの事件によりイスラエル非難の声が大きくなっている。イスラエルがトルコ支援船を急襲したことには正当性も合法性も…
6月3日、和歌山県串本町大島にアタチュルク像が設置された。アタチュルク像は日本・トルコ友好シンボルとなった。同日午前中はエルトゥールル号殉難将兵を慰霊する海上慰霊祭が護衛艦「さざなみ」艦上で行われた。三笠宮寛仁親王殿下が鎮魂のため菊花を海に…
日本財団ビル1階で「トルコに保存されている日本の古写真コレクション」(ユルドゥズ宮殿のアルバム写真から)のパネル展示が5月27日から6月2日まで開催されている。入場無料。エルトゥールル号に関する写真も展示されている。
トルコ・ロシア首脳会談の結果、トルコ人とロシア人はビザなしに往来できるようになる。何時、実施されるかはまだ分からない。しかし、露土戦争以来、オスマン帝国そしてトルコは、歴史的にロシア帝国、ソ連に対して反露や反ソ感情を持っていた。日本では、…
中華人民共和国の大使館や総領事館が日本各地にある。大使館は六本木ヒルズの近くにある。中国パスポートを所持する人が大使館領事部にパスポート更新を申し込むと、漢族の中国人は2週間で発給される。しかし、中国少数民族のチベット人、カザフ人、ウイグ…
5月14日,トルコのエルドアン首相が閣僚10名,政府関係者,ビジネスマン100名,ジャーナリスト60名など320名を引き連れて6年ぶりにギリシアを訪問した。ギリシアのパパンドレウ首相と会談した。会談はトルコ・ギリシア関係改善の促進であるが,経済危機に直…
1944年5月18日、第2次世界大戦中のソ連は、対独協力の利敵行為の可能性ありとして、クリミア半島に生活していたクリミア・タタール人全員の18万人を中央アジアやシベリアに強制移住した。スターリンは1937年には極東の朝鮮民族を中央アジアに強制移住させ…
ウズベキスタンには,Zeromaxという企業集団(ホールディイング)がある。この企業集団の実質オーナーは,ギュルナラ・カリモフ(カリモフ大統領の長女,スペイン駐在ウズベク大使)である。本部をスイスにおいているため,ウズベキスタン最大の外国資本で最…