キルギス南部の衝突事件

キルギス南部では、ウズベク系とキルギス系の若者が衝突し、約50名の死者が出ている。キルギス政府は南部での統治能力が失われているようだ。バキエフ元大統領を支持する勢力が南部オシュ市を中心に多い。キルギスでの首都ビシュケクと南部オシュ市との南北勢力の対立がひどくなり和解が困難であることを示している。南部ではキルギス系とウズベク系の対立が激しくなっているが、キルギス中央政府からの差別感を感じ、失業者の多いウズベク系の若者の不満も高まっている。紛争の解決は難しくなるばかりである。軍事力による制圧に成功しても、それは一時的なものに過ぎないであろう。