経済・政治・国際

イラン人の反中・嫌中感情

テヘランでも中国人の数が目立って多くなっている。安価な中国製の繊維製品などが大量にイランに流入している。このためイランでは繊維業などで失業者が増えている。イランでは、若年者の失業者がもともと多いところに、中国製品の流入により、失業した人々…

テヘランと中国人民元

イランは経済制裁下にあるが、テヘランの市街地は活気に満ちていた。ホテルに多くの中国人ビジネスマンを見かけた。米国抜きでもイランは中国との経済関係を深めている。あるホテルの地下にあった両替商は、その主人はアゼリー人であった。ドル、ユーロはイ…

昭和15年、アンカラの日本大使館

『世界画報』(国際情報社、昭和15年、第60巻第3号)の中に、日本大使館からアンカラ市内を望む写真が掲載されている。日章旗が掲揚されている建物が日本帝国大使館。当時の首都アンカラには、まだ建物が少ないことがわかる。

日本・トルコ友好 エルトゥールル号慰霊式典

トルコの地中海に面したメルシンでエルトゥールル号犠牲者慰霊祭が行われた。共同通信の報道によると、次のような記事であった。1890年に和歌山県串本町沖で遭難したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の犠牲者慰霊式典が2日、トルコ南部メルシンで行…

エルトゥール 「海が結んだ日本とトルコ」

http://turkdunyasi-japonya.air-nifty.com/blog/files/Fune-no-kagaku01.pdf 8月7日から9月23日まで、お台場の<船の科学館>で、日本・トルコ友好120周年記念「海が結んだ日本とトルコ」軍艦“エルトゥールル”の遭難事故から、企画展が開催されてい…

嗚呼、ウイグル人記者に懲役15年!

昨年7月のウルムチ虐殺事件に関して、中国共産党の対応を批判したウイグル人新聞記者ガイラット・ニヤズ氏(51)がウルムチの人民裁判所で国家安全危害罪により懲役15年の実刑判決を受けた。共産党を批判することで、懲役15年になる国が隣国にある。日本で…

トルコと東南アジア友好協力条約

ASEANフォーラムがハノイで開催されているが、ASEAN基本条約である「東南アジア友好協力条約」にトルコが署名した。この条約へのトルコ加盟は、トルコの東方外交が具体的な形で現れた。トルコとASEANの関係は、さほど密なものではなかった。トルコはEU加盟を…

キルギス政変とマナス空港駐留米軍利権

キルギスのオトゥンエヴァ新政権は、バキエフ大統領を追放したが、バキエフ元大統領もアカエフ大統領を亡命させた。今回の政権が、今までの政権とは違っている点がある。米軍のマナス空軍基地をめぐる腐敗と利権にメスを入れようとしている。アカエフ元大統…

ダヴトオール・トルコ外相の書籍のギリシア語訳

トルコ外相の著者Stratejik derinlik(『戦略的な奥行き』)がギリシア語に翻訳され、アテネの書店でギリシア人たちによく売れているそうである。ギリシア人たちは、トルコ人が書いた書籍に関心を示すことはなかった。ギリシア人がトルコ語の書籍をギリシア…

ダヴトオール・トルコ外相の英国訪問

イスタンブールでトランジットでフライトを待っていたときに、トルコ外相の英国訪問のニュースを見た。トルコ外相は英国のジャーナリストを前に記者会見を行い、英国のジャーナリストの質問に英語でそつなく答えていた。それに比べると、日本の外相は、どう…

新疆ウイグル自治区とウイグル人

朝日新聞にアムネスティーインターナショナル日本支部が書いた「ウイグル人として生きる権利」という記事が掲載されている。この記事は新疆ウイグル自治区のウイグル人の人権状況を分かりやすく説明している。http://www.asahi.com/international/shien/TKY2…

新疆ウイグル自治区衝突事件、1周年

昨年7月5日に新疆ウイグル自治区で発生した衝突事件から1年が経過した。治安維持の名目で少数民族に対する締め付けが厳しいままである。漢族には優しく、少数民族には厳しい監視体制を続けているようでは民族間の融和は難しい。中国共産党は10年間に新…

アタチュルク像除幕式

笹川陽平・日本財団会長のプログに引き続き、和歌山県串本町の設置されたアタチュルク像の設置に関する経緯が書かれている。アタチュルク像除幕式-笹川陽平ブログ(日本財団会長)民間の善意と好意の積み重ねによって、アタチュルク像が串本町に設置されたこ…

トルコ・アタチュルク大統領銅像始末記

日本財団の笹川陽平会長が書いたブログで串本町に設置されたアタチュルク像の移転に関する顛末が書かれている。笹川陽平ブログ(日本財団会長)日本・トルコ友好を大切にしている串本町に設置されてよかった。

トルコの東方外交

トルコは軍部や政府が親米国家として、米国から信頼されて、米国の中東・東欧・コーカサスに対する橋頭堡と見なされてきた。しかし、トルコの一般市民には反米感情が強いことが語られることはなかった。中東イスラム諸国からは親米国と見なされて友好国とは…

トルコ大統領の韓国訪問と原発

トルコのギュル大統領が韓国を公式訪問した。李大統領との会談により、トルコは韓国に原子力発電所建設に優先権を与えたようだ。韓国のトップによる原発ビジネスの売り込みは、UAEに続き成功した。菅首相はオールジャパンによるビジネスの重要性にやっと気づ…

キルギス紛争に黒幕がいるのか?

キルギス南部で起きているウズベク系とキルギス系の衝突と襲撃に発展し、ウズベク系20万がウズベキスタンに避難したと言われる。キルギスタン中央政府の統治能力がないのは確かだが、短期間に事件が大規模に拡大しているのは何らかの勢力か、扇動しているグ…

中央アジアは中国経済圏?

中央アジア諸国と中国の経済的な交流が盛んになっている。中国の経済的進出とも言うべきか。1991年のソ連崩壊により中央アジア地域が棚ぼた式で独立を獲得した。しかし、独立を準備していたわけではなく、共産党の幹部がそのまま大統領や首相の政治指導…

キルギス南部の衝突事件

キルギス南部では、ウズベク系とキルギス系の若者が衝突し、約50名の死者が出ている。キルギス政府は南部での統治能力が失われているようだ。バキエフ元大統領を支持する勢力が南部オシュ市を中心に多い。キルギスでの首都ビシュケクと南部オシュ市との南…

モッタキ・イラン外相とトルコ語

モッタキ・イラン外相は、アゼリー系であろうか、トルコ語を話すことができる。イラン人の高官にはアゼリー系が多い。イラン人の中にアゼリー系の占める割合は想像以上に高いようだ。モッタキ・イラン外相は駐日イラン大使の経験があるから、片言の日本語(…

トルコのガザ支援船襲撃事件とマレーシア

トルコのガザ支援船がイスラエル軍コマンドによって、国際法(公海自由航行の原則)を違反して急襲され、トルコ人が死亡した。トルコではこの事件によりイスラエル非難の声が大きくなっている。イスラエルがトルコ支援船を急襲したことには正当性も合法性も…

アタチュルク像の設置と除幕式

6月3日、和歌山県串本町大島にアタチュルク像が設置された。アタチュルク像は日本・トルコ友好シンボルとなった。同日午前中はエルトゥールル号殉難将兵を慰霊する海上慰霊祭が護衛艦「さざなみ」艦上で行われた。三笠宮寛仁親王殿下が鎮魂のため菊花を海に…

トルコ人のロシア入国査証免除

トルコ・ロシア首脳会談の結果、トルコ人とロシア人はビザなしに往来できるようになる。何時、実施されるかはまだ分からない。しかし、露土戦争以来、オスマン帝国そしてトルコは、歴史的にロシア帝国、ソ連に対して反露や反ソ感情を持っていた。日本では、…

駐日中国大使館の中国旅券更新と中国少数民族

中華人民共和国の大使館や総領事館が日本各地にある。大使館は六本木ヒルズの近くにある。中国パスポートを所持する人が大使館領事部にパスポート更新を申し込むと、漢族の中国人は2週間で発給される。しかし、中国少数民族のチベット人、カザフ人、ウイグ…

トルコ首相のギリシア訪問と中国人

5月14日,トルコのエルドアン首相が閣僚10名,政府関係者,ビジネスマン100名,ジャーナリスト60名など320名を引き連れて6年ぶりにギリシアを訪問した。ギリシアのパパンドレウ首相と会談した。会談はトルコ・ギリシア関係改善の促進であるが,経済危機に直…

クリミア・タタール人の強制移住追悼記念日

1944年5月18日、第2次世界大戦中のソ連は、対独協力の利敵行為の可能性ありとして、クリミア半島に生活していたクリミア・タタール人全員の18万人を中央アジアやシベリアに強制移住した。スターリンは1937年には極東の朝鮮民族を中央アジアに強制移住させ…

ウズベキスタンでの噂

ウズベキスタンには,Zeromaxという企業集団(ホールディイング)がある。この企業集団の実質オーナーは,ギュルナラ・カリモフ(カリモフ大統領の長女,スペイン駐在ウズベク大使)である。本部をスイスにおいているため,ウズベキスタン最大の外国資本で最…

アタチュルク像の報道(トルコ紙)

5月7日付けトルコ紙 Sözcü の13面に「日本におけるアタチュルク像」という見出しで記事が掲載された。「・・・日本からよいニュースがきた。1998年に新潟の商業施設であるトルコ文化村に建立されたが、2005年の地震で破損して倉庫に置かれていた、高さ7.5メート…

船の科学館に仮設されたアタチュルク像(続き)

お台場の,船の科学館の庭に柏崎のトルコ文化村にあったアタチュルク像が仮設されている。日本財団が柏崎からの運搬と像の修復の費用をだした。仮設されているが,まもなく6月3日の和歌山県串本町に設置されるため東京から大型トラックに積載されて運ばれる…

キルギス騒擾事件と失業者の不満

この写真は、キルギスに滞在する知人がビシュケクで撮影した写真で、知人の許可を得て掲載します。掲載許可を与えてくれた知人Fさんに感謝します。この写真は、ビシュケクの中国系スーパーがキルギス人の放火によって炎上した様子です。キルギスでは、職のな…