アタチュルク像,新潟から和歌山県串本町へ

トルコ政府が新潟のトルコ文化村(廃園)に寄贈したアタチュルク像は,所有者がかわり,その後,アタチュルク像をめぐり柏崎市と所有者の間でトラブルが続いていた。去年,駐日トルコ大使と日本財団関係者の尽力により,問題は解決に向かいつつある。アタチュルク像は新潟から和歌山県串本町に運ばれ,建立される予定である。

和歌山県串本町は,オスマン帝国海軍軍艦エルトゥールル号遭難後,遭難者を救助し,溺死者を手厚く埋葬した。草野の根レベルで日本・トルコ間の友好関係を長年続けてきた。今回,アタチュルク像が串本町に落ち着くことになったことは非常に喜ばしいことだ。

それにしても,メンツにこだわって問題を長引かせた柏崎市に比べると,和歌山県串本町は,日本とトルコの友好親善に貢献するところ,大と言えよう。アタチュルク像は,串本町移設で日本・トルコ間の友好のシンボルになることは間違いない。