ブルハン・シャヒディ没後20年


新疆ウイグル自治区成立で貢献したブルハン・シャヒディが北京で没して20年になる。ロシア帝国に生まれたタタール人が新疆(東トルキスタン)にやってきて,新疆で活躍し,新疆ウイグル自治区成立に貢献した。

中国共産党は,「中国政治協商会議副議長とイスラム教会名誉会長などに務め、新疆の平和解放や民族自治に大きく寄与した」と彼を賞賛している。タタール人がウイグル人となり,そして中国の少数民族ウイグル族の指導者となったブルハンが没して20年になる。新疆での騒動の影響なのか,新疆で彼の没後20年を記念する会議開催についての話がでてこない。作られた体制の指導者は人気がなかったのだろうか。

ところで,掲載した写真は,1981年にブルハンと古代トルコ文献研究者アンネマリー・フォンン・ガーベン教授が北京で面談し,握手している様子である。中央アジアの現代史の生き証人と古代トルコ文献研究者が邂逅した珍しい写真でもある。