シルクロード 文字を辿って
京都国立博物館特別展覧会《シルクロード 文字を辿って ロシア探検隊収集の文物》2009年7月14日−9月6日
いま,京都博物館での特別展覧会が開催されている。戦前は京都帝室博物館と呼ばれた,重厚な煉瓦造りの建物の中で<ロシア探検隊収集の文物>が展示されている。
全世界に5万点もあると言われる敦煌を中心とした西域出土の文献は,イギリス,ロシア,フランス,中国に所蔵されているものが世界4大コレクションと言われている。
この展示会では,ロシア・サンクトペテルブルクにあるロシア科学アカデミー東洋写本研究所に所蔵されているロシア探検隊が敦煌や中央アジアで収集した貴重な文献が展示されている。
今回の展示では,コータン・クチャ・カラシャフル,トルファン・敦煌・カラホトで発見された,古代ウイグル語,西夏語,トハラ語,漢文など,さまざまな文字の文献が約150件が展示されている。これら優品な文献は世界的に貴重な文献である。これらの文献がロシア国外で公開されるのは,本当にまれである。ほとんどが日本初公開。
中央アジアの文化が歴史的に豊かであったことを目にすることができる展示である。この特別展覧会での展示物を詳しく知ることができる図録が博物館内において2000円で販売されている。